ダミーだよん♪
まぁ、折角なので小説を一本v






「今日こそシカマル君を手に入れるわ……」
「まだ諦めてなかったんですか」
舌なめずりをしながら言う大蛇丸に呆れたように言ったのはカブト。
ピクリ、と反応した大蛇丸はカブトの方へと首を向ける。
「……それはどういう意味かしら?カブト」
「いえ、深い意味などありません。ただ、彼はどんな条件を出してもこちらにはこないの
ではないかと思いまして……」
本当に諦め悪いんだよな、この人。
なんて思いながら、それを表情には微塵も出さないカブト。
このくらいのポーカーフェイスくらいできなくては、大蛇丸の傍にはいられない。
大蛇丸はフフ、と笑った。
「そうでもないみたいよ」
楽しそうに言って。
大蛇丸の手の中には一本の巻物が。
中には、


『丑の刻、火の国外れの森で』


と一文だけが記されていて。
その後ろに地図が付いている。
しかしその文と地図の間には随分と余白があって。
それはどう考えても不自然な程。
何故すぐ後ろに描かなかったのだろうか。
しかし大蛇丸はそんな事まったく気にしていなくて。
「フフフ、待っててねシカマル君。迎えに行くわ」
呟いて、大蛇丸は火の国の外れへと向かった。
巻物はその場に残されていて、カブトがそれを手に取る。
「彼が本気で大蛇丸様の所に来るなんて、考えられないんだけどね……」
呟いたカブトは巻物を開く。
本当に、どうして大蛇丸はこの不自然すぎる余白を調べないのだろうか。
カブトは暫く考えて、大蛇丸の行動パターンを考えていればそれ程凝った事はしないだろ
うなと判断する。
それから火で軽く炙ってみると予想通りに文字が浮き出て。
「……本当に、大蛇丸様の行動パターンがよくわかっていますね」
出てきた文章にポツリ、と呟くのだった。










「シカマル君はまだかしら……」
そろそろ約束の丑の刻。
大蛇丸がシカマルの姿を探して辺りを見回す。
実力はおそらく彼の方が上で。
気配を探ってはみるが、もしも彼が本気で気配を消していれば自分では気付けないだろう。
「そういえば、カブトの事置いてきちゃったわねぇ」
言いながら、まぁいいかと考える。
と、その時だ。
気配が十と少し、こちらに向かってきている事に気付く。
その中に彼の気配はなくて。
気配の主達は大蛇丸に気が付かないのかそのまま大蛇丸の方へと向かって進んできた。
そしてそのまま鉢合わせる。
「チッ!!」
忍らしいその者達は、小さく舌打ちをした。
そして各々の獲物を構える。
大蛇丸は酷薄な笑みを浮かべた。
「あら、私に武器を向けるなんていい度胸をしてるわねぇ……」
忍達は大蛇丸の気に一瞬圧され、しかし彼に向かって動き出す。
勝負は一瞬。
三忍と謳われる大蛇丸にその忍達が勝てるはずもなく。
彼らはあっという間に肉塊へと変わっていた。
「まったく、私とシカマル君の運命的な再会の邪魔をしようとするからよ……」
「んなもんあるわけないじゃん」
大蛇丸の呟きに木上から冷たい声音で答えがあって。
そちらへと視線をやれば、そこには金に輝く髪を持った暗部。
大蛇丸にとって最大のライバルとも言うべき存在だ。
もっとも、相手は大蛇丸をライバルとは認めていないが。
「シカから伝言。『ご苦労さん。踊ってくれてありがとよ』だとさ」
それだけを言って、姿を消してしまうその暗部。
いくら近くで任務があるからってこんな奴への伝言頼まないで欲しいよな、という呟きが
風に乗って聞こえて。
「ち、ちょっと、どういう意味よ!?説明しなさい!!」
叫ぶ大蛇丸に彼の答えはなく。
ただ虚しくその叫びが響くのみ。
「……〜ッ!!カブト、出てらっしゃい!そこにいるのはわかってるのよ!」
どこか八つ当たり気味に近くの木の陰へと殺気を向ける大蛇丸。
カブトは軽く肩を竦めてそこから出てきた。
そして大蛇丸が置いていった巻物を彼へと渡して。
「……何かしら?」
ギロリ、と睨めばカブトは巻物を指差した。
「炙り出しです」
簡潔に答えて。


『丑の刻、火の国の外れの森で


つーかよ、お前の事だしカブトにでも言われなきゃコレに気付かねーんだろうな。
まぁ、自力で気付いた可能性もほんの少しくらいは……やっぱりないか。
どうせ全部終わってから見てんだろ?
ま、取り敢えずご苦労さん。
ナルトにも伝言頼んだけど、一応書いておくぜ?
ったく、アンタのおかげでこっちは大忙しでよ。
人手不足の皺寄せが全部来てんだぜ?
迷惑にも程があるっつーの。
つーわけで、抜け忍討伐の任務は任せた。
接触したら向こうも問答無用で仕掛けてくるだろうし、地図の場所に来てれば向こうから
勝手に襲ってきてくれっだろうな。
使えるもんは使っとかねーと。
楽勝だっただろ?
それにしても、オレがナルトを置いて木ノ葉抜けるわけねーってのに疑いもせずに来るな
んてな。
三忍とか言われてる割に、ちょっと抜けてねーか?
オレには関係ねーけど。
じゃーな。
いい加減オレの事諦めろよ、付き纏われて鬱陶しいし。』


これが書かれていた全文である。
大蛇丸は肩を震わせ、暗い笑みを浮かべた。
「フ、フフ……シカマル君、君の事は必ず手に入れるわ。必ず、ね」
「もういい加減に諦めて下さいよ」
本当に諦めの悪い主に、カブトは大きくため息をついた。











お帰りはこちらから♪



最後まで読みましょうというお話第二段(炙り出しで!?)
しかし大蛇丸、手は……?(気にしちゃダメです)
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